2011年6月7日火曜日

気仙沼から離れる。

本当は昨日の夜に夜行バスで帰る予定だったのだが。

今、一関から東京まで5900円という震災特別価格の新幹線の中

ネットで調べた乗るつもりだったはずのバスは、震災後は走っていなかった。

帰れないことはすぐにわかったけど望洋に戻ろうか迷った。

盛大にお見送りしてもらった後だったので、出戻りするのが恥ずかしくて申し訳なかった。

1日散歩でもしながら一関まで歩こうかなんて考えていた。野宿もなかなか楽しい。

けどやっぱり望洋のみんなともっといられると思って帰ることにした。

気仙沼駅で茫然としていたおいらをあーちゃんが迎えに来てくれた。

望洋に泊まるお客さんを迎えに来たかのように、「ご予約のお客さんですか?」みたいな感じでジョーダンを言いながら肩に手をおいてくれたあーちゃんの笑顔にちょっとキュンとした(笑)

運転してきてくれたゆっけもひたすら笑っていた。

社長も女将さんもりょうこさんもえいすけ君も、支配人も橋口さんも笑いながら受け入れてくれた。

黒いリュックに刺さったギターを見て「カブトムシ」と言ったり、「ギター持って出て行った時はかっこ良かったね」とか言って帰宅を笑った。

こうしておいらは更にもう一泊させてもらった。

夜には気仙沼と望洋がニュースステーションに取り上げられたビデオを見せてもらった。

社長の撮りためた気仙沼の写真も見せてもらった。

客観性の強い写真や動画はどこで誰が見ても一緒だけど、その現場にいた当事者の社長の主観が加わると全く印象が変わる。

東日本大震災はニュースじゃなくてリアル。家に帰れない。思い出の品が見つからない。変わり果てた姿で見つかって更につらい。これからの展望が見えない…

被災地に入るボランティア、復興業者、支援物資、少しずつ片付く道路。船。太陽を浴びてすくすく育つひまわり。「夏休みにはボランティアに行く」「授業を休んで来ている」という学生、有給をとってボランティアに来る社会人。

多くの汗や涙を流して生きている望洋の人達に起こる嬉しい奇跡の連続。

これもリアル。

底上げジャパン。
1億2000万人のできることを少しずつ。

このまま風化させたくない。被災は続いている。