2012年7月11日水曜日

歌と思い出「幼なじみ」「手紙と手」

思い出の曲。

今まで好きになった人には思い出の曲があります。


「幼なじみ」



初恋ってわかんない。
好きな人は幼稚園の前からいた。
でもちゃんと「初恋」って言えるのはきっとこの子だと思う。

幼なじみ。
周りのみんなも知ってて、
親同士も仲が良かったから、
「僕があの子を好きだ」ってことが
バレてるのがすごい恥ずかしかった。

放課後の放送室で告白をして
小学生ながら「付き合う」っていうよくわからない関係になった。

一緒に
下校をしたり。

動物園に行ったり。
映画を見に行ったり。
犬の散歩をしたり。
手紙を交換したり。



でもそういえばその時は手をつないだりしなかったな。
触れたいとかそういう気持ちはなかったみたい。
気持ちがつながってるって思うだけでうれしかった。


中学に入って手紙を受け取ってもらえなくなって
結局フラれちゃった。



…この子とは高校の時にも少しだけ付き合うことになった。
その時の着メロが


Every Little Thingの「Fragile」



なんでこの曲にしたのかよく覚えてないけど
驚くほど早く別れを迎える。

「Fragile」の意味が「壊れやすい」という意味なのも
なんの偶然なんだか。




「手紙と手」


あの子との出会いは
中学校入学初日。
白山中学校1年3組の教室。
僕の隣の席がその子だった。

「隣の小学校には、こんなにかわいい子がいたんだ。」
って衝撃を受けた。でもその時は上にも書いた幼なじみの彼女がいたわけで。
だから別に好きとかそういうんじゃなくて純粋に僕はびっくりしてた。


中学2年になってその子とは別のクラスになったんだけど、
突然友達づてに手紙を渡された。

「付き合ってください」

思春期の猛烈な恥ずかしさと。
かわいすぎるあの子から…というとてつもない高揚感。
友達にからかわれてるんじゃないか、
嘘なんじゃないか、夢なんじゃないかという不安。



すべてが入り混じって他のことは何も考えられなかった。
一人自分の部屋に引きこもって机に座って
ずっとぼんやりその子の手紙を眺めてた。
その時に聞いていたのが
福山雅治の「桜坂」




今度は返事に迷った。
答えは既に決まっていた。
「付き合いたい」
でもなんと書けばいいんだろう。
「OK」と書こうか「いいよ」と書こうか「お願いします」と書こうか。
今、思い返せばどうでもいいことだけど
やっぱり当時はそれがとても重要な事な気がした。

僕は次の日か、その次の日か。手紙の返事を渡した。


その子は目を合わせることなく手紙を受け取って
恥ずかしそうに自分のクラスへ足早に戻っていった。

あの手紙自体が、すべて嘘」という不安が消えた。


僕たちは付き合うことになった。




山梨県、西湖での宿泊学習。


キャンプファイヤーのフォークダンスで一緒に踊れなかったのが
猛烈にショックだった。
その後にその子とツーショットの写真を撮ったはずだけど
そのカメラは僕のじゃなかったし、その写真も手元にない。
あの写真は僕にとって少し恥ずかしいものだった。

初めて手をつなぐ時を逃したのだ。
他の女の子とは嫌というほどつながせられたのに。
本当はその子と手をつなぎたかった。

カメラの前で今!僕の隣にその子がいるのに。
悔しくて、悲しくて、腹が立っていて、どうしようもなかった。
「フォークダンスで手をつなぎたかった」という気持ちに支配されていた。
写真の僕はうまく笑えていたのだろうか。


その夜、僕はその子のいるバンガローに遊びに行って
布団の中でいろんな話をした。

そのうち同じバンガローの人たちとトランプやらなんやら始まった。
賑やかになってきたところで、
うるさいのを注意しに来た先生に忍び込んだのがバレた。
僕は先生の部屋に連れてかれて、こっぴどく怒られて泣いた。

次の日も朝から長々と怒られて、
朝ごはん抜きを覚悟してたら
その子は先生の部屋の外で
僕の朝ごはんを持って待っていてくれていた。


キャンプから帰ってきた。


けがをしたときに絆創膏を巻いてくれた。

電話をした。


手をつないだ。

その子の誕生日が近づいてきた。

電話をした。

好きな色を聞いた。


夏休みになった。


その色の時計を買った。

電話をした。

フラれた。



理由はなんだかわからない。
勉強が忙しくなった。とか言ってたけど。
本当の理由はなんだったのか。
聞きたいような聞きたくないような。














高校編に続きます。






※この話は完全に僕視点で、
あいまいな記憶を辿って書いたものなので
フィクションの物語としてお読みください。