2012年8月28日火曜日

一つ一つは小さな存在だが、集まると原発を止めかねない。

今日の新潟日報の転載
元記事はこちらから
http://www.niigata-nippo.co.jp/nipposho/



盆を過ぎるとクラゲに刺されるよ。幼いころ言われたものだ。幸い刺されたことはないが、旧友いわく「電気が走る」感覚を体験した方も多いだろう
▼漢字で書くと「海月」や「水母」。ピリピリの元凶とは思えぬ優雅な文字面である。古事記にも「久羅下」の名で登場する。人とのつきあいは長い。透き通った体で海中をぷかぷか漂う姿を眺めるとストレス解消に効果があるとの学説もある
▼山形県鶴岡市の加茂水族館は、展示するクラゲの種類で世界一を誇る。ギネスに認定された。ほの暗い館内で青白い光が水槽を照らす。水中に再現される小宇宙を「クラネタリウム」とは言い得て妙である。夏休みには行列ができた
▼加茂水族館が脚光を浴びたきっかけは、人寄せにと12年前に開いた「クラゲを食べる会」だった。酢の物によし、あえ物によし。漁師の嫌われ者、エチゼンクラゲを調理したのが話題になった
▼一方、煮ても焼いても食えない厄介者もいる。東京電力柏崎刈羽原発では1999年、大量発生したミズクラゲが取水口をふさぎ、発電出力が一斉に下がった。一つ一つは小さな存在だが、集まると原発を止めかねない。骨なしの侮れない底力だ
▼柏崎刈羽原発の再稼働は是か非か。県民投票で決める条例を請求する署名が4万人を超え、投票に一歩近づいた。実現すれば県民一人一人が意思表明する機会 となる。小さな声でも束ねたら大きな力だ。クラゲの比ではない。為政者はどう出るか。民意を見誤るといつか痛い一刺しが待っている。お忘れなく。

新潟日報2012年8月28日



単なる世論調査ではなく、だれの責任で原発を動かすのか。
メリットもデメリットも抱える新潟県民の一人一人の投票によって
原発をどうするか決めたい。決めてほしいと思っています。