2013年11月25日月曜日

「国民投票」に関するジュネーブ大学学生のリアル。



「国民投票」に関するジュネーブ大学学生のリアル。


(約20人の学生の直接インタビューをまとめたものです。
事実ですが、ジュネーブの学生一般を語るものではありません。)

Q.投票にはいきますか?
「もちろん行く。」
「時間がないので行かない。」
「インターネットで投票する。」
「郵便で投票した。」
「引越しをしたので投票用紙が届かず、今回は行かない。」

Q.いつも投票に行きますか?
「行かない時もある」
「ほぼ毎回投票に行く」
「毎回ではないが、投票にいく。興味があるかないかではなく、テーマが重要か重要ではないかが大切。重要だと思えば、興味がなくても頑張って調べて投票にいく。」

Q.なぜ投票に行かないのですか?なぜ投票に行かない人がいると思いますか?

「一つ確実に言えることは投票する機会がこんなに多いだけに、毎回毎回投票する人は少ないと思います。毎日の生活の中で、やはり投票するの忘れてしまいますし、自分が関心を持つような案件ではないと投票に行かない人が多いのではないかと思います。」

「投票のテーマの難しさ(特に若者にとって)。例えば、保険や家賃などに関する投票だと、まだ実家から離れたことのない若者にとっては分かりにくいテーマで、投票を控える場合が多いのではないかと思います。(個人的にそういった理由で空欄にしたことが何度もあります。投票はしましたが。)」

「様々な意見を聞いた上で、何が正しいのか自分で判断できなくて、棄権する人もいると思います。」

「自分とは関係ないから投票しない人。(前の徴兵制に関する投票の時に、「自分は兵役に行ってないから、自分の意見を言う権利がない」と言っている女の子の友達もいました)」

「フランス語圏に限る話なのですが、国民投票の際、多数派であるドイツ語圏の意見が必然的に通りやすくなっていて、一票の格差と同じような理由から投票に行かないフランス語圏の人もいます。実際のところ、ドイツ語圏とフランス語圏の文化や価値観がかなり違っていて、案件によってドイツ語圏とフランス語圏の間で意見がはっきりと別れる場合もあります。ちなみに、僕の母親もしばしばこの理由で投票を控えていました。("どうせ彼らの意見で全部決まってしまうから、投票に行っても行かなくても一緒"みたいなことを言いながら…笑)」

「ちゃんと資料などを読んでから投票したいけど、時間がなくて結局投票にも行けなくなる。」

「投票をしても、社会の変化を感じられないから」

「徴兵制についての国民投票の時、徴兵制がなくなった後のビジョンを政治家が明確にしなかったから」

Q.学校ではどのようにスイスの直接民主制についての勉強をしますか?
「学校では一般的な国民投票のシステムについての話しかしませんでした。でも家庭では国民投票の意義など内容についての話をしました。」
「中学の時に少し勉強したけれど、印象に残るほどではありませんでした。でも、家族や外国の友達、新聞などで、スイスの政治の特異性、重要性に気づきました。」

Q.投票の頻度はどの位ですか?
「ほぼ毎月のように投票用紙が来る。」
「半年で4回投票があった。」

Q.国民投票は話題になっていますか?
「ニュースなどで取り上げられている」
「友達とはあまり話さないけど、家族では話したりする。」
「友達と、ご飯を食べながら話す。」
「テレビがないので、新聞やインターネットで情報を得ています。」

Q.デモや署名活動などの市民運動に参加したことはありますか?
ほとんどの人「参加したことがない」
「反徴兵制の運動で、あるグループがキャンドルを灯しているのを見ました。」
「参加したことがない。G8反対のデモなどガラスが割られたり、危険なイメージがある。」

Q.印象に残っている投票はありますか?
「UDC(スイス国民党)によって進められた犯罪歴のある外国人を国外退去を認める」という国民投票は印象に残っている。黒い羊を追い出すポスターについて友達と話した。

「スイスのことではないが、フランスで行われた2002年大統領選は印象に残っている。極右の大統領にすることを防ぐためにみんなが投票に行った。」


Q.国民投票はあった方がいいと思いますか?
「国民の意見を聞く良い機会だからいいと思う。」
多くの学生「国民投票がないと困る」
「わたしは投票について興味がないので、投票がなくてもいいと思う。」
「スイスの直接民主主義はとても重要だと思う。これからもこの制度を続けていった方がいいと思う。自分はそうではないけど、この制度を誇りに思っているスイス人もいる。」
「直接民主主義は完璧ではないので、間違った選択をしてしまうのもしょうがない。でも間違った選択をしてしまう可能性があるからと言って直接民主主義を否定する理由にはならない。ミナレットの建設が禁止された時など失望したけれど、直接民主主義をやめた方がいいと思ったことはない。なぜかというと、議員だって、間違う可能性があるから。法律は国民全員の気持ちをきちんと表す必要がある。当たり前だけど、国民投票などの直接民主主義の方が国民の意見をきちんと示すことができ、民主主義的だから。」
ミナレットの建設禁止について参考→http://www.hrw.org/ja/news/2009/12/04-3

取材に協力してくださった学生の皆様ありがとうございました。