2014年7月10日木曜日

スコットランド住民投票レポート①「今回の住民投票の概要」



BBCを要約。

●なぜ国民投票をすることになったのか。
スコットランドの独立が一番の目的であるスコットランド国民党(SNP)が、2011年の選挙で地滑り的な大勝したので独立をかけた住民投票をする権限が与えられたから。
投票日は2014918日(木)「スコットランドは独立国家になるべきか。」という問いにYES(賛成)あるいはNO(反対)の2択で答えることになる。

●賛成意見と反対意見。
スコットランド首相でSNP党首アレックス・サモンドはこう言う。「イングランドに併合されて300年たち、スコットランドは今や連合王国は適していない。そして、スコットランドは北海油田の収益で、世界で最も裕福な国の一つになれる。ロンドンを拠点にしたUK(イギリス)議会の手錠から自由になって、スコットランドが自分たちの運命を背負う時が来た。」

一方、イギリス首相のデーヴィッド・キャメロンは「イギリスは世界でも最も成功した社会と政治を持つ連合王国だ。」という。

●何が、問題の鍵になっているのですか?
ここ数か月で二つの大きな問題が浮上している。それは油田の問題、そして通貨の問題だ。
北海油田の蓄えはスコットランドの独立にきわめて大切である。これがあればノルウェイのように世代を超えて収入を得ることができる。

そして、通貨の問題
通貨の問題は同意が得られていない大きな問題のもう一つである。
独立下でもスコットランド政府はポンドを公式通貨として、UK(イギリス)の一部として使い続けたい。この議論はみんなの一番の関心ごとである。しかし、UK(イギリス)の主要な3つの政党である保守党、労働党、自由民主党はそれを認めようとしていない。誰も次の選挙でもその動きに賛同しないでしょう。

●人々は独立したがっているの?
これを今、的確に言うのは難しい。世論調査では大抵独立反対の方が多いが、独立推進派は彼らを揺さぶっています。長い間、独立賛成派は4分の1から3分の1の間をさまよっていますが、この住民投票がどのような終末を迎えるのかわからない。

●誰が投票できるのか
選挙人名簿に登録されている16歳以上、且つスコットランドに住んでいる人が国の未来に投票することができる。投票者はイギリス人であるか、EUもしくは英連邦(コモンウェルス)53か国の国籍を持つ者。つまりこれは約80万人のUKの他の地域に住んでいるスコットランド人には投票権がなく、40万人のUKの他の地域出身でスコットランドに住んでいるイギリス人は投票することができるということである。

※海外に勤めている軍隊に属している人とその家族には投票権が与えられる。

●投票後はどうなる?
もし、立賛成派が多ければスコットランド政府は大きなパーティーを開くでしょう。そして、独立のために他の残ったUKの国々と交渉を始めるでしょう。SNPのサモンド氏は独立記念日を2016年の3月にしたいと宣言しています。そしてスコットランドの初めての議会選挙を5月に行う計画です。しかしまず初めに、英国の借金をどう分配するかなどUKとの合意を取り付けなければなりません。

反対派が多ければUK政府はおそらく大きなパーティーを開くでしょう。そして、議題はスコットランド政府にどの程度、力を移譲するかに移るでしょう。


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