2014年8月5日火曜日

川内原発は再稼働されるべきか。(誰のための再稼働なのか)

「せんだい」原発はどこにあるか知っていますか?
僕は耳で「せんだい」原発とよく聞いていて、東北の「仙台」だと勝手に思っていたんですけど、
そうではないんですね。鹿児島にある川内原発に行ってきました。

現在、日本で稼働している原発は一基もありませんが、
早ければ、この川内原発が今年10月にも稼働するかもしれません。

原子力規制委員会の田中俊一委員長は九州電力川内原発1、2号機(鹿児島県)の新規制基準適合を認める審査書案を示しました。そこで「基準の適合性を審査した。安全だとは申し上げない」と言ったのは有名な話ですが、免震重要棟も建設中で避難計画もあいまいのままです。つまり安全は保障されていないわけです。

地元の人の反応

地元の人に再稼働についてどう思うかと話を聞くと、
「難しい問題だ」という言葉が異口同音に返ってきました。

そのほかに聞いたことをここに書き記しておきます。

「事故が起こったら困るけれど、再稼働に向けた周辺設備の建設などでホテルなども一杯で助かっているという一面もある。しかし、実際に動かさなくても電気は足りているし、事故が起きる可能性も否定できない。」

「川内駅から川内原発に向かう道に大きな二つの看板がある。」


「原発交付金で建てられた峰山コミュニティセンターは2階建てだが、エレベーターがついた立派な建物だ。」



「薩摩川内市に住んでいる世帯に付一年間で月に500円ずつ、年間で6000円の電気料金の割引がある。隣の阿久根市では年間3000円だそうだ。漁業者は漁業補償金をたんまりもらっているのに、一般市民への支給は微々たるもの。」

「また、原発から出る温排水のせいで、本来いた魚が減って、見たことのない魚が見られるようになった。原発のために自然が壊れている。」

「九州電力はここ川内に3号基目を建設しようとしているが、
それはさすがにいらないとみんな思っている」

川内原子力発電所展示館にもお邪魔してきました。
受付のお姉さんは綺麗だったし、案内の男性はとても丁寧に、案内をしてくださいました。
僕が「世論では再稼働に反対の方が多いわけですが、それでも再稼働するつもりですか?」
と聞くと「住民への説明を重ねて再稼働させていく」と言っていました。
九州電力の職員として誠心誠意、安全性と原発の必要性を説いてくれました。


川内原発は、誰のために動くのでしょうか。

安倍政権が動かしたいから、動くのでしょうか。
九州電力が動かしたいから、動くのでしょうか。
地元の企業が動かしたいから、動くのでしょうか。
「不安だけど生活のためにはしょうがない。」「使えるものは使った方がいい」と言う人のために動くのでしょうか。
動かしたい人たちの言い分もわかります。

しかし原発の被害は再稼働したい人だけに被るわけではないのです。


朝日新聞の7月28日の発表によると、
「九州電力川内(せんだい)原発(鹿児島県)の運転再開について尋ねたところ、「賛成」は23%で、「反対」の59%が大きく上回った。」

世論調査では、動かしたくない人の方が多いという結果が出ているのです。

「一般人はわかってない」と世論を押し切って再稼働させないでください。
再稼働をするなら、ちゃんと世論を味方につけてからにしてください。

僕からの提言
これだけ意見が大きく分かれていて、
しかも日本の未来を左右する問題なのに「難しい問題」で済ませてしまっていいのでしょうか。

いろんな立場の人がいますが、
お互いが歩み寄って議論をする機会があるでしょうか。
そして、その議論が注目されることがあるのでしょうか。

両陣営が情報出し合い、討論を重ねる。
一人ひとりが両者の意見を聞き、それを基に考えて議論して、最終的に決定する。

原発の再稼働は誰の問題なのか。
地元の議員の問題?そうです。でも地元の議員だけの問題ではない。
電力会社の問題?そうです。でも電力会社だけの問題じゃない。

原発の恩恵を受けるのも、被害を受けるのも国民です。
そして、原発は国策として進んでいるのです。
日本が本当に民主主義の国であるならば、国民投票で決めるべきなのだと思います。

もしくは一番被害と、恩恵の大きい薩摩川内市、鹿児島県の住民投票をやるべきだと思います。

(写真:筆者)


参考
神奈川新聞

朝日新聞