2015年11月15日日曜日

11月16日更新「フランスの同時多発テロ」敵は誰なのか。


11月16日更新

敵は誰なのか。
みんなが死の恐怖に怯えることなく生きることは不可能なのだろうか。

対岸の火事ではない、集団的自衛権を含む安保法制が通ってしまったので、日本も今回のようなテロ事件の標的にされる可能性が高まっている。

テレビではセンセーショナルに報じられ、新聞も売り切れる。高ぶる気持ちをどうしたらいいのかわからない。フェイスブックでは、プロフィール画像にフランスの国旗をかぶせる人が目立つ。各個人にいろんな意味があるだろう。そのお膳立てされた行動を叩く人もいる。敵を見誤ってはいけない。

敵はISではない、テロリストでもない、移民でもない。



僕が僕自身に問わなければ。
「私は正義、あいつらは悪。と思っていないか。」
「危険な奴は、殺されてもしょうがないと思っていないか。」
「悪と言われたり、殺されてもしょうがないと思われたらどう思うか。」
「自分の価値観を相手に押し付けていないか。」
僕自身に問うとともに、あなた自身にも、そしてテロリストと呼ばれる人たちにも、自分自身に問うていただきたい。

今、友達や親族などが殺されたりしながら、世界から敵と認定されて圧倒的に弱い立場で、考えるのは難しいかもしれない。

でも本当の敵はなんなのか。
好きなバンドの音楽を聴きに来ているフランス人なのか。サッカーを見に来ている観客なのか。パリを観光している外国人なのか。オランド大統領が敵なのか?

それで理想の世界は訪れるのか。






言いづらいことを言えば、このテロで悲しんだ人たちが、
「シリア、ISへの空爆をやめてほしい、このテロの惨禍を繰り返してはならない」という境地にまで達することができなければテロを止めさせることはできない。武力が武力を呼び、悲しみの再生産が起きていることは自明である。

敵をテロリストではなく自分自身とするということは、テロへの恐怖などに打ち勝ち、その上で、テロリストの良心に訴え、お互いの「正義」の名の下に行われる「敵は殺してもいい」という価値観と対峙することである。


本当の敵は、
「殺される前に殺したいという恐怖心。」
「やられたらやり返したいという復讐心。」

これらの心を「敵」として自分自身と戦うことが、テロや戦争で犠牲者を減らす方法である。

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パリ同時多発テロ:自爆テロや銃乱射 120人死亡 - 毎日新聞 http://mainichi.jp/select/news/20151114k0000e030159000c.html

パリ多発テロ120人死亡 劇場立てこもり、犯人射殺 仏大統領が非常事態宣言 イスラム過激派犯行か - 産経ニュース
 http://www.sankei.com/west/news/151114/wst1511140020-n1.html

フランス厳戒下でもテロ防げず 銃声10分、そのとき:朝日新聞デジタル http://www.asahi.com/articles/ASHCG5G1KHCGUHBI025.html