2016年3月26日土曜日

"The Graftons"アイルランドで路上デビュー



今年の1月に路上デビューを果たした "The Graftons"
メンバーは4人
Guitar          Mai
Percussion      Nao
Dance             Chaby
Vocal           Shibaken

全員日本人だが、一人ひとり別の思いを持ってアイルランドにやってきた。
偶然ダブリンで出会った4人。
音楽の国アイルランドで生活する中で湧いてくる、
「路上で音楽をやりたい。」という思いは一緒だった。

まいは日本でギターを弾いていたんだけどアイルランドにはギターを持ってきていなかった。でもどうしてもギターを弾きたくなって、こっちで買ってしまうほどの情熱。ぼくらに会う前から路上で演奏する予定で、でもきっかけを作れなかったのだとか。彼女の「どんな曲でも弾ける!」というギターがなければ、そもそも音楽が成り立たなかった。

なおは日本でドラムを叩いていた。路上デビュー当日にダンボールで即席のカホンを作っての演奏だった。最初はぼくらに隠れるように叩いていたのだが、演奏中に彼の魂に火がつき「Grafton通りの入り口で演奏しよう!」と言ってきたのには驚いた。この一言からぼくらのその日のライブが劇的に面白くなった。

チャビーは、大きな三線を日本からアイルランドまで持ってくる強者。三線を弾き(叩き?)ながら踊り、通行人とのコミュニケーションを取ったりしてくれて、演奏で精一杯のGraftonsに楽しい雰囲気を作り出してくれた。また写真や動画の撮影も全部チャビーがやってくれた。チャビーの写真がなくてごめんね。本当にデビューする日が来たらチャビーも一緒に4人でプロのカメラマンに撮ってもらおう。



最初は聖スティーブン公園で練習。
そこに居合わせたおばあさんがファン1号。公園から路上に出た後も、わざわざ見に来て声をかけてくれた。

路上に出てからも初めが一番緊張した。
大通りの隅っこで演奏を始めた。歌詞が出てこない。
声が震える。

「Galway girl」


でも通りがかりの人と目があって微笑んでくれるだけで
ちょっと勇気が出た。

次になおの一言でもっと目立つところに移動した。
もっと目立つというか、もっとも目立つところ。
Graftonストリートの入り口。交差点の真ん中でやることにした。
四方向から人がやってくる。どこを向いて歌ったらいいのか。
むしろ、こんなところで演ってもいいのか。
自信なんてない。でもやりたい。

試しに日本の歌も歌ってみた。
そしたら想像以上に反応が良く、
一緒にリズムをとってくれたり、
写真を撮られたりするようにもなった。
それから演奏は劇的に楽しくなった。


雨を避けるように休憩を挟みながら、
その日、ぼくらは暗くなるまで場所を変えて、演奏を続けた。

ぼくらの技術はまだまだ人に見せられるレベルではないかもしれない。でもぼくらはパフォーマンスを通して、生きる喜びや、音楽を共有する喜びを通りがかりの人たちと分かち合いたかった。

そしてきっと、それができていたから、
たくさんの人が足を止めて聞いてくれたんだと思う。

路上ライブを終えた"The Graftons"のメンバーに
振り返っての感想を「しばけんの奔走TV」で語ってもらっています。
「いくらコインを入れてもらえたのか?」もこちらで発表しています。

第2回 しばけんの奔走TV "The Graftons"

今はメンバーそれぞれの道を歩んでいて、活動休止中だれけど、
いつかまた再結成される日が来るかもしれない。