2016年4月15日金曜日

【BBC邦訳】EU離脱の是非を問う国民投票キャンペーン開始

Remain and Leave campaigners composite image

この金曜日からEU離脱を問う国民投票のキャンペーンが公式に始まりました。6月23日に、イギリスがEUから離脱するか28カ国からなるメンバーに残るかが問われるまで。

二つのキャンペーンチーム
「イギリスはEUの中でこそ力強い」
「離脱に投票」
は集会や、スピーチにおいて、核心をついたメッセージを伝えることに焦点を当てるように期待されている。

元財務大臣のアリスター・ダーリンは万が一イギリスがEUを離脱することになったら「確実に経済が崩壊する」と指摘している。

一方、離脱キャンペーンを進めている人たちからは「イギリスにかけられているEUの負担金は国民保険のために使われるべきだ」という。

10週間にわたる国民投票は投票日まで続けられ、70万ポンドから700万ポンドまでの予算が使われることになります。
Union Jack and EU flagsImage copyrightReuters
EU離脱派は公式なキャンペーンをイングランドの各都市で、労働党の国会議員ギゼラ・スチュアートや保守党のロンドン市長ボリスジョンソンなどと共に、イベントや集会を開始させる。他には保守党の内閣クリス・グレイリングやミカエル・ゴーブも離脱派のイベントに登壇予定だ。
またイギリス独立党 UKIP の党首ニゲル・ファラージはダウニング通りで「政府がEUの一員でいることを促すリーフレットに900万ポンド(約14億円)をかけることに抗議する手紙を配る予定だ。
”長期的な利益のために”
「離脱に投票」の代表スチュアート氏はBBCの朝の番組で労働党のジェレミー氏の「EUの中で変えていく」という言葉を受けて、「それは単純に変化は不可能だ」ということがわかったと話した。
EU離脱キャンペーンは、なぜ、EUを離脱抜けることが「この国が長期的な利益を得るための正しい選択」であるということを一歩一歩きちんと道筋を示していくことが大切だという。
また、EUの外にいるほうが「もっと自由に」他の国と貿易できるようになるし、「もっと発言力も強まる」のではないかと付け加えた。
次の国民投票は一世代に一度しかない決断の時になる、だからその選択は「政党政治に、はまるべきではない」とも語った。
Alistair Darling
Image captionアリスター・ダーリン前財務大臣はEUを抜けることの経済的リスクを警告している


Boris JohnsonImage copyrightReuters
Image captionジョンソン氏はEU離脱キャンペーンをするうちの有名な一人。
労働党で2007年から2010年にかけて財務大臣を務めていたダーリン氏は今日のBBCラジオでEUを抜けるということは「暗闇に飛び込むようなものだ」と話した。
「世界で一番大きな市場であるEUの一員でいるほうが、より強くより安全であることの経済的論拠はいくらでもある。」という。
「黒い雲が私たちの地平線上に集まってきている」そしてEU離脱に投票することは「単純に取るべき価値のないリスク」であると警告する。
彼の2008年の金融危機での経験からしても「不確かなことは経済的な信頼に損害を与える」と警告している。


BBCの政治記者ベン・ライトの分析


これはとてつもなく大きな一世代に一回の選択です。そしてそれがもうすぐそこまで近づいている。


この10週間で有権者はイギリスがEUに残るか離脱するかを決めることになる。世論調査でも僅差であることが伝えられている。


「離脱に投票」の有力政治家は国中をまわって有権者を説得するために展開していくだろう。そしてイギリスはEUへの負担金は国民保険制度に使われるべきだというポスターが張り出されてく。


一方労働党の元財務大臣、アリスター・ダーリンはEU離脱は経済的に「危険な遊び」だと訴える。


ダーリン氏はイギリスの経済的な回復は輸出と国際的投資家にかかっていると訴えていく。そして警告する「離脱するということは私たちのもっとも大きな貿易相手から遠ざかり、不安定さを増加させ、貿易障壁を建て、私たちへの影響を見くびるということになる。」
彼は離脱キャンペーンの「単一市場がなくてもヨーロッパにいることで全ての利益を維持できるという幻想」を提供することを非難している。
Paddy Ashdown, David Cameron and Neil KinnockImage copyrightPA
Image captionParty leaders past and present attempt to persuade people to back the In campaign現党首や元党首がEUにとどまるキャンペーンに戻ってくるように人々を説得しようと試みている。
木曜日には保守党のデイビットキャメロンも労働党や自民党の議員らと残留キャンペーンの本部で電話担当として配属され、その間、コービン氏はEUを抜けることになると労働者の権利が火にかけられてしまう。と警告した。
一方、「離脱に投票」キャンペーン側は政府が「its own report into Britain's obligations to the EU」の説明を怠っているということに抗議した。それをしないのはその内容がとても恥ずかしいものだからだと主張した


どんなルールで行われるのか?

「残留」「離脱」両グループは700万ポンド(約10億円)までお金をかけてもいいとする。
60万ポンド(約9200万円)は公的基金から受け取る。
二つのグループは無料でダイレクトメールを送ることができ、国営テレビの放送も保証されている。
他の登録された団体は70万ポンドまで予算を使うことができる。
他にもキャンペーンを行う際には具体的なルールが定められている。
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選挙管理委員会は今日「最も重要な日だから印をつけて」と語っている。

写真、文章元 BCC
http://www.bbc.com/news/uk-politics-eu-referendum-36048055
翻訳 文責
大芝健太郎