2016年5月16日月曜日

「ベーシックインカム」の可能性を信じられない人へ。


スイスで6月5日に「最低所得保障」いわゆる「ベーシックインカム」の是非を問う国民投票が行われますね。


ぼくがもし投票権を持っていたら、
間違いなく賛成に投票します。

キャンペーンの広報担当者は
最低所得保障の問題は「地球上で最大の問い」

と語っているますが、ぼくも「死刑の是非」などにならんで、
重要な問いであり、その人の価値観が表れるのでよく話題にします。

「ベーシックインカム」とは、
働いている、働いていないに関わらず、
すべての人に最低限必要なお金を毎月給付する
という制度です。

つまり
だれもが無条件で一生涯、
日本でいう「生活保護」を受けられる制度です。

ぼくはこの制度に対して全面的に肯定しています。

「お金はどこからやってきて、そしてどこにいくのか」


「自分が頑張って働いて稼いだお金が、
働いていない人に使われるのは許せない」という人がいます。

でもその稼いだお金はどこから来ているのでしょうか。
当然ですが、お金を使う人がいなければ、お金は稼げません。

たくさん働いてたくさん稼ぐ人は、
たくさん税金を払うことになります。

その税金は働かない人のところに行き、
働かない人がお金を使い、他の誰かが稼ぐことができます。

お金は回ります。
何か問題がありますか?


「労働の価値は、はかれるのか」
専業主婦は働いています。でもお金は生み出していません。
四六時中、親の介護をしている人も、お金を生み出すことはできません。
アーティストは作品を生み出しますが、
その価値は現世では受け入れられないかもしれません。
稼げていなくても、世の中に笑いと幸せを振りまける、
お笑い芸人には最低限の生活保障をすべきです。

労働の価値は、経済的に測れるものばかりではありません。
「どんな人のどんな労働にも価値がある」

何か問題ありますか?

「あなたはなんのために働いているのか」

「お金」のために働いている人は、この制度に反対します。
こういう人は「働くという喜び」を知りません。
だから「生活が保障されるお金があったら、みんな働かなくなる」
と思っているのです。

または「お金」で働かせている人も、この制度に反対します。
実はその仕事には「やりがい」もしくは「社会的な意義」がないのです。
お金を動機付けにして従業員を確保しなければ成り立たない。

だから「生活が保障されるお金があったら、みんな働かなくなる」
と思っているのです。

これはベーシックインカムによる問題というより、
あなた自身の想像力が試される問題です。

ベーシックインカムが認められれば、
「やりがい」や「社会的意義」のある仕事だけが、
この世の中に残り、

みんなが「働くという喜び」を得られる仕事だけ、
すればいい世の中になります。

なにか問題ありますか?



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スイスではこのようなテーマについても
「国民投票」にかけられて、
国民が直接決定できるということ自体が、
ぼくは素晴らしいと思います。

ある意味、当然であるとも思っていますが、
日本では、TPP、集団安全保障など国民的議論にも、
国民には決定権が与えられていませんね。

日本でも、
もっと「住民投票」や「国民投票」などの
政治家を選ぶだけではない「参政権」が広がることを望みます。