2016年8月11日木曜日

朝起きたら、オレンジとバーが枕元に




朝起きたら、
傍にオレンジとバーが置いてあった。

気づかなかった。
全くの匿名。

この前ガソリンスタンドで
ヒッチハイクをしていた時に
ご飯をご馳走してくれたケースと違う。

今回は
ぼくに気づかれないようにこっそりと
おいてくれた。


きっと明け方だと思う。
夜に一度起きたけど、その時にはなかったはずだ。

明朝の仕事前か、
夜勤明けの労働者の人だろう。

ぼくが寝ていたのは、
彼らの乗り降りするバス停への通勤路になっている。
彼らがぼくを助けてくれた。


ぼくは、リュックサックを鉄の柱にくくりつけ、
財布や携帯など大事なものを身につけ、
万が一襲われないかと、注意を払って眠る。


そして
朝起きたら、オレンジとバーが置いてあったのである。
ぼくが気づかなかったということは、
悪いことだってできたはず。



なんだかそのギャップが
ぼくに嬉しさというか動揺を生み出した。

ボストンにいい印象なんてなかった。
75%がEU離脱に投票した街。

でもぼくは今、ボストンが好きだ。
街は人だ。