2016年10月28日金曜日

しばけんの奔走TV日本に行きたいドイツ人マックスをゲストに!



ドイツから日本に行きたいマックスに
日本からドイツに行きたいしばけんがインタビューします。

マックスは吉祥寺に一年間住んでいて、日本のいいところや
おかしなところもいろいろ見つけて来たんだと思います。

ぼくもいろいろ聞くのが楽しみです。
お楽しみに。




本編は15分ごろから始まります。


2016年10月27日木曜日

【動画】手際のいいホットドッグ屋さんが人気



ぼくは2013年、ブルガリアに一ヶ月ほど住んでいたんだけど、その時に見つけたホットドッグ屋さん。手際が良くて、思わず見とれてしまった。

あらためて、この動画だけで見るとどうってことないのだけど、
屋台や、市場、軽食屋で見かけるこういう、
大げさに言えば職人的な技とか、思わずほっこりしてしまう愛嬌とか。
そういうのに出会える瞬間が旅をしていてよかったなって思える一つの瞬間。

この動画、今月一番見られている動画になっていたので、ブログでも紹介。


2016年10月24日月曜日

かぼちゃのランタンを作ってみた。



みなさんはハロウィーンの準備をしてる?
「今年はどんな仮装をしようかな。」とか考えているのでしょうか。

昨日は友達のJensの友達の家に遊びに行かせてもらって、ジャック・オー・ランタンを作らせてもらった。欧米では誰がどんな目的で買うのかわからないような、大きいかぼちゃが売ってるけど、みんなこういう風に使うだね。ぼくも初めて作らせていただいた。

用意するもの
大きめのかぼちゃ
ボールペン
スプーン
よく切れるナイフ


作り方
ぼくは怖いのは嫌なので、ニコッとした可愛い感じにデザインを考えて、下書きをする。
頭に当たる部分を切り取って、中の種とかをスプーンで綺麗に取り出す。

そしたらいよいよ切り抜いていく。こっちのかぼちゃは日本のみたいにめちゃくちゃ硬くないので、思ったより加工しやすい。作業には全部で1時間くらいかかったかな。

失敗したのは
失敗したのは、マジックで切り取る部分を書いてしまったこと。
後から消すことができないし、インクが皮の外から染み込んで、内側が汚くなってしまう。なので、ちょっと目立たないけど、今度からは鉛筆や、ボールペンでやろうと思う。

完成
中にロウソクを入れて、暗い部屋に持って行ってみたら…怖い泣



仮装が歓迎される年に一度のお祭り、ぼくは小さい時に、包帯を顔にぐるぐるに巻いてもらってミイラ男になったの、すごい覚えてるし、楽しかったな。

近所のお母さんたちがお菓子を用意して待っていてくれた。フランケンシュタインやら、魔女やらになって、子ども達は一軒ずつお家を回っていくんだけど、途中から「誰が一番早く回れるか」という競争になって来て、おうちにつくなり「早くお菓子!」なんて言って、せっかく用意してもらっていたお菓子をひったくるようにしてもらって、猛ダッシュで次のお家へ向かったのも覚えてる。本当にすいません。

ハロウィーンもマナーが大事。

なんてぼくから言えることじゃないけど、でも毎年、渋谷駅前がゴミだらけになっている画像を見るとちょっと悲しくなるので、ゴミくらいはどうにかしようぜ。

ネットでコスプレセット、注文できるこういうサイトもあるみたい↓

2016年10月21日金曜日

ハイデルベルクについに明日、戻ります!


ぼくは3年前ハイデルベルクに住んでいて、
ビールを飲みまくり、うまいソーセージととチーズを食いまくってた。
ハイデルベルク大学の語学学校に通いながら、
休みにはドイツ国内スイスの住民投票、国民投票などを取材した。
かわいいドイツ人の彼女ができて、青春だった。
毎週末にはサッカーをして、平日は自転車を乗り回して、
でも飲むのも食べるのも半端じゃなかったから、かなりふくよかになったな。
髪も一回失敗したから怖くて、もう切れなかったけど、切らないのも失敗だったな。




日本人ともドイツ語で話す徹底ぶりで、日常生活くらいはやっとドイツ語で過ごせるようになったところで、あの当時の僕は「俺はドイツじゃなく、世界を舞台にしたい」と日本に一時帰国して、英語を学び始めたのだった。若いな俺!笑


それからスコットランド、アメリカ、アイルランド、イングランドを周りって、英語を学んでいるのだけど、ドイツに帰ってきて改めて思った。

ぼくは世界のどこよりもドイツが好きだって。それを今、ひしひしとベルリンで感じているわけだけど、「ハイデルベルクに帰る」というのは、ぼくにとって「ドイツが好き」とは別に、とても感慨深いものがある。

朝起きて、育てていたバジルに水をあげて、
美味しい、チーズを挟んだサンドイッチを食べて、
自転車に乗って音楽をかけながら学校に向かう。
Croの"Whatever"をアイパッドの音量を最大にして、
リュックにくくりつけて走る。

遅刻ギリギリに教室に入る。
授業は退屈な時もあったけど、
クラスメートと「今日の授業、微妙だね」って言えれば、それでよかった。
授業の合間に、あんまり美味くもないコーヒー飲んだ。
一つしかない自販機に行列ができて、待ってる間もたわいもない話をした。

放課後はオーガニックスーパーマーケットで昼と夜に食べたいものの買い出しをした。だいたい食べるものはいつも決まっていた。サンドイッチかパスタだ。

そういえば、俺のことをミスターサンドイッチって呼ぶ奴がいたな。

秋の台風の時は寮のバカな奴らと水着で外に出て縄跳びしてた。

…とこんな感じで、
ハイデルベルクの生活については永遠と書けてしまうのだけれど、
とにかく、とにかく明日から楽しみでならない。


ハイデルベルクって観光で来ていい街かっていうと、それは微妙かも。丘に登ったり、河を下ったり、自然を感じられるコージーなかわいい街、歴史あるお城もあって、教会もきれいだけど、まぁよくあるヨーロッパの一都市だわ。


でもぼくにとっては、どこを歩いても思い出だらけ。
夏はネッカーヴィーゼでバーベキュー。冬はあの階段を登って城の近くのクリスマスマーケットでグリューワイン。←ハイデルベルクを知ってる人はなんとなくわかるはず。

友達にも会える。みんなどうしてるかな。
どこにいるのかな。ハイデルベルクだったら会おうね。

そうか3年か。あれからもう3年も経つのか。


2016年10月18日火曜日

Lebkuchenの箱に一目惚れ。


3年前、ベルリンで「電力の再自治化」を問う住民投票が行われた時、いろいろな新聞記事や、投票所に一緒に連れて行ってもらったり、本当にお世話になったお二人にご挨拶に行ってきました。

夕ご飯に呼んでくださり、ドイツの伝統的なリンダーローラーデンと付け合せ、そしてワインもご馳走になりました。(またお世話になってしまった)


フランクさんとブリギッテさんは、2011年の震災後、ほぼ毎年来日し、ボランティアに汗を流し、また「絆」Berlinを立ち上げ、陸前高田に「ベルリンハウス」という公民館建設にも尽力されました。毎年被災地との交流を続けており、今年は被災地の日本人高校生をベルリンに招き、観光やボランティア体験、ホームステイなどしながら一週間過ごしたようです。 

帰る間際、クリスマスのお菓子もお土産にもたせてくださり、それらは「こういう箱に入れてプレゼントされるんだよ」とニュルンベルクのLebkuchenの箱を見せてもらったのですが、このデザインがとても綺麗で、また装飾も凝っていて、凹凸もあるんです。しかも30年くらい前、あるいはそれ以上のものではないかと。ぼくはその美しさと使い込まれている感じに惚れ惚れとして「これ譲ってくれませんか?」と言いたい気持ちになったほどでした。言いませんが笑。


後日、またこれらの写真をお送りしてお礼の連絡をすると、「Lebkuchenの箱が、手に入ったんだけど、お土産に持って帰るかい?」と返信がありました。ぼくは喜び勇んで、その箱を受け取りました。かなり大きいのを二つも。


スーツケースに入りきらないのですが、どうにかします。
ドイツで日本に持って帰りたいほどの物って、正直あまりないのですが、これは最高のお土産になりました。本当にありがとうございます。


2016年10月16日日曜日

【写真】汚いけど綺麗なベルリンの夜
















ゴールウェイで一番うまいピザ屋はここだ!


なんてでかいんだ。なんて早いんだ。なんて美味いんだ。

ファストフードの基本を忠実に忠実に抑えた、ゴールウェイで最高のピザ屋「ナポリ」物価の高いアイルランドだが、この大きなのピザが3.5€。週末はパブが閉まる深夜2時過ぎまで空いているので、店内に客が入りきらないほど賑わう。ピザの種類も豊富で、トマト、ほうれん草、マッシュルーム、ハムなどいろいろな中から選ぶことができる。

Pizza Pasta Napoli,
15 Cross Street Upper, Galway, Ireland
+353 91 532 806



【広告記事】ベジタリアン弁当ショップがベルリンにオープン



誰もが楽しめるベジタリアン弁当ショップがベルリンにオープン!
 ベルリンの西部シャルロッテンブルクにベジタリアンのお弁当を提供する”NatCart (ナッツカート)“が10月7日グランドオープンした。世界でビーガンが最も住みやすい都市にも選ばれているベルリンは、ベジタリアン、ビーガン向けの店が軒を連ねる激選区だが、実際には普段のメニューから肉を抜いただけ、またはハンバーガーに入れるパティを単に大豆由来のものに置き換えただけ、というような出来合いのお店も多い。そんな中でNutCartは、現存する他の店とは一線を画している。



「お店にはこのポスターを飾りたいとずっと思っていた。」
 オーナーの松田和佳(あいか)さんは「いろんな肌の色の人が一緒に健康的な食事を囲んでいる様子がまさに自分がイメージしている店のコンセプトとマッチしている」と、写真を背にこのお店にこめられた思いを話してくれた。「NutCart」という名前の由来は「Nut」のように栄養たっぷりで健康な料理を「Cart」したい、届けたいという思いから名付けられている。



「Crealthy food for everybody」
 クリエルシーとはクリエイティブとヘルシーを掛け合わせた和佳さんの造語だ。「クリエイティブでヘルシーな料理をみんなに」その思いが5つのコンセプトに込められている。

「ベジタリアン」
 お肉や魚介類を使わないということ、それは単にベジタリアン向けといった理由からではない。例えば、豚肉を食べられないイスラム教の人、牛肉を食べられないヒンディー教の人、甲殻類を食べないユダヤ教の人などもいる。そういったいろんな宗教や背景を持った人たち、みんなが一緒に楽しめる食事を提供したい。そういう思いから、「ベジタリアン」というメニューに行き着いている。

「ヘルシー」
 「親が子どもにどんなものを食べさせたいか」そんな愛情が込められて考案されたメニューの数々。必然的にお客さんが喜ぶのはもちろん、従業員も、そして自分も喜んで食べられるヘルシーなものが店頭に並んでいく。塩分、油分も控えめ。またお弁当は大体500kcalほどに抑えられているのでカロリーを気にする人にも安心だ。

「クリエイティブ」
 弁当ボックスを開けた瞬間に、まずその美しさに驚く。そして毎日、鮮やかに彩られる4種類のおかずは、日本食というカテゴリではなく、いろんな文化圏の知恵と料理人のアイデアで構成されている。そのカラフルな弁当ボックスは、味や調理法、栄養の多彩さも同時に表している。

「適正価格」
 弁当ボックスは2つの主菜、2つの副菜、それにご飯などの主食がついて6ユーロに抑えられている。ミニボックスは4ユーロから。この価格も、どんな人も食べやすいようにという思いから設定されている。

「表示を明確にすること」
 中には牛乳に含まれるラクトーゼ、小麦などに含まれるグルテン、または炭水化物を控えている人もいる、そういった人にも安心して食べてもらえるようにはっきりと表示がされているのも、全てはだれもが一緒に、楽しめる食事を提供したいという理念から生まれている。



調理法、レシピ、その日のメニューへのこだわり
 5つのコンセプトの他にも、いろいろなこだわりがある。例えば、白砂糖、卵、添加物は一切使用されていない。また野菜の栄養や旨味を逃さないように茹でたり、揚げたりも極力避け、できるだけ素材の味を引き出し、栄養を損なわないように、調理することが心がけられている。しかしなぜ、ここまでこだわり抜いた条件を定めようと思ったのだろうか。

 実は和佳さんは小さい時からアトピーを患っており、肉や卵、白砂糖などを摂ると、肌がかゆくなり、夜に眠れなくなることもあったそうだ。逆にそれらのものを食べなければ、体調は良かった。アトピーとの付き合いの中で「何を食べるか」がいかに「健康」「体調」と関係しているかを実感し、今ではどんな食べ物が「身体」にいいのかもわかるようになったという。そんな自身の経験が、こだわり抜いた健康的な「食」をみんなで共有したいというビジョンにつながっている。

 このような理由から材料や、調理法などが限られているが、既にあるレシピだけでも優に100を超えており、ソースなどをアレンジにすることによって、その数はさらに倍増する。それらのレシピから、彩り、栄養、味付け、カロリー、季節などに合わせて、その日のメニューが決められていく。


「NutCartのこれからと社会との関わり方」
 現在は店舗での販売が主だが、市内のマーケットでの販売も行っており、ゆくゆくはネットで注文を受けて、配送サービスの展開なども計画中だ。またイスラム教の人も安心して食べてもらえるよう「ハラール認証」も取得予定で、まだまだドイツでもハラール認証のある店は一般的とは言えない中、NutCartはより多くの人に「クリエルシー」なお弁当を届けることを目指している。

 他にも弁当の容器を持ち込んだ人に対しては20セントをキャッシュバックするなどして、ゴミの減量にも取り組んでいたり、熊本震災の際には売り上げを全額寄付するというチャリティー活動など、社会問題に対してもお店として何ができるかということも念頭に置かれている。



 10月7日のオープン初日に訪れたお客さんからは「自分は完全なベジタリアンではないが、なるべく肉を食べないようにしている。職場がこの近くなのだけれど、こういうお店が出来て嬉しい。美味しかったので今度は同僚と一緒にまた来たい。」「バスステーションから何か食べようと思って歩いてきた。いいお店が見つかってよかった。」などという声も聞いた。




NutCartは単に美味しいだけの弁当ショップではない。
毎日食べられる価格。
こだわり抜いた日替わりメニュー。
誰もが楽しめる材料、そして調理法。
美味しく食べられて、しかも健康にもいい。

 ベジタリアンの人だけでなく、普段は脂っこいものや味が濃いものをよく食べるという人にも、手軽に健康的なランチをサプリメントのように摂れるのも嬉しい。是非あなたも一度、足を運んでみてはいかがだろうか。





”NutCart”
住所
Kaiserdamm 87,
14057 Berlin-Charlottenburg
U-Bahn Kaiserdamm 駅から 1分
S-Bahn Messe Nord 駅から 3分
ZOB バスステーションから 2分

開店時間
Mon-Fri 7:30 - 18:00
Sat, Sun, Holiday 10:00 - 16:00

SNS お店の最新情報はこちらでチェック。
HP: http://www.nutcart.de/
FB: https://www.facebook.com/nutcart.de/
Instagram: https://www.instagram.com/nutcart/
Twitter: https://twitter.com/NutCart



英語版はこちら
English version is here

ドイツ語は下
_________________

Auf Deutsch

Neueröffnung: Vegetarische Wohlfühl-Küche bei NutCart am Kaiserdamm
Endlich gibt es einen neuen Treffpunkt für vegetarische Foodies: NutCart bietet kreative vegetarische Küche im Stil japanischer Bento-Boxen. Es gibt frisches saisonales Gemüse an Reis mit raffinierten Saucen und Toppings, und schnell wird klar: Vegetarisch bedeutet bei NutCart das Gegenteil von Langeweile. Dazu gibt‘s täglich wechselnde Gemüsesuppen, die vor allem jetzt in der kalten Jahreszeit gut tun und nicht nur gesund sind sondern auch lecker.


NutCart möchte Foodies aus aller Welt an einen Tisch bringen

Aika Matsuda hat NutCart 2015 gegründet mit dem Ziel Speisen zu verkaufen, die von allen Menschen geliebt werden, unabhängig von der Herkunft, Religion oder sozialer Klasse. Deshalb bietet NutCart erschwingliche Mahlzeiten frei von Zusatzstoffen, weißem Zucker sowie Tierprodukten. Alle Gerichte sind klar gekennzeichnet um es Menschen mit Unverträglichkeiten einfacher zu machen. Neugierig, welche Speisen NutCart anbietet? Die täglich wechselnden Gerichte finden Sie unter www.nutcart.de/deutsch/wochenkarte !

Bei NutCart gibt es „crealthy“ Mahlzeiten für Groß und Klein
Alle Speisen bei NutCart folgen dem einfachen Prinzip „gesund und kreativ angerichtet“. Das Resultat sind „crealthy“ (engl. „kreativ“ + „gesund“) Mahlzeiten, erschwinglich für alle. Aika und ihr Team verkaufen die Essensboxen auf Märkten innerhalb Berlins, wie dem Wochenmarkt am Hackeschen Markt und dem Neuköllner Stoffmarkt. Diejenigen, die täglich Lust auf eine leckere Essensbox haben, hat NutCart vor kurzem ein Ladengeschäft Nähe U-Bahnhof Kaiserdamm/ZOB eröffnet. Kommen Sie vorbei am Kaiserdamm 87. Diejenigen, die ihre eigene Aufbewahrungsbox von zu Hause mitbringen, werden mit einem kleinen Rabatt für ihren Umweltschutz belohnt.


NutCart
Adresse:
Kaiserdamm 87,
14057 Berlin-Charlottenburg
U-Bahn Kaiserdamm
S-Bahn Messe Nord
5 Fußminuten vom Zentralen Omnibusbahnhof entfernt. 

Öffnungszeiten:
Mo-Fr 7:30 - 18:00
Sa, So, Feiertage: 10:00 - 16:00

Soziale Medien:


Geschrieben von NatCart
Dieses Fotos wuerde aufgenomen von Kentaro Oshiba


2016年10月14日金曜日

リトアニア「原発」国民投票から4年

成田空港から12時間。

ヘルシンキを経由してリトアニアに降り立った。
首都のヴィルニスは世界遺産にも登録されている美しい街並み。
石畳の道を歩けばいたるところに歴史を感じる教会を目にすることができる。
しかし僕たちは、それらの観光に来たわけではない。

一緒にヴィルニス中を駆け回ったパートナーのどっきょ
今はアメリカで大統領選挙の取材をしている。
ヴィルニス大学の売店
石造り、石畳、石の文化。初めてのヨーロッパ

リトアニアで原発建設の是非を問う国民投票が行われることが決まり、市民グループ「みんなで決めよう「原発」国民投票」事務局長の今井一さんに声をかけて頂き、僕らは総勢9人で取材にやって来た。




そもそもどうして、国民投票が行われることになったのだろうか。
リトアニアには2つの方法がある。
一つは、30万人の署名を集めるという方法。
しかし、これは有権者の11%にも及ぶため、成立は非常に難しい。
もう一つは、国会議員4分の1が発議し、過半数の賛成を得た時。


今回は「リトアニア農民緑の同盟」という政党が、国民投票のための署名を集めたが30万人には達しなかった。そこで国会で他の政党にも呼びかけ、後者の方法で国民投票法が制定された。

リトアニアのほぼ全ての国会議員が原発賛成であり、2009年の世論調査では79%が「原発を安全に稼働させることが可能」と答えるほど、原発を前向きに考えていた。そこでラトビアとの国境の町、ヴィサギナスに新しい原発を建てるという計画が持ち上がったのだ。


リトアニアはエネルギーの65%を輸入に頼り、そのほとんどがロシアからである。


1990年にロシアから独立したものの、エネルギーに関しては依存状態が続いており、この現状をどうにかしたいという国民的感情がある。


実はリトアニアはかつてイグナリナ原発という原発を所有していた。
しかし、EUに加盟するにあたり、チェルノブイリ型(旧ソ連型)の原発の停止を求められ、現在は停止して、廃炉作業を行っている。

またロシアがリトアニアとの国境であるベラルーシのオストロベツと、ロシア領カリニングラードに原発を建てる計画をしている。もしリトアニアが原発を建てなくても、近くに原発が建つならば、自分たちで維持管理できる原発を持ちたいというのも、無理のない話である。しかし、去年の福島原発事故の後、原発への反対意見が大きくなり、議員は国民に「新規原発建設の是非」を問うことに合意せざるを得なかったのだ。



「今回の原発国民投票に賛成?反対?」
僕らは到着して程なく「今回、原発建設の是非について国民投票にかけることになりましたがあなたは、そのことに賛成ですか? 反対ですか?」というアンケートを取り始め、投票日の前日までに計523人から回答を得た。

国民投票に賛成が293人(56%) 反対が230人(44%)

賛成の主な理由は「大事なことなので、政府や議会が決めるのではなく、国民が直接決めたほうがいい。」
反対の主な理由は「国民投票は「衆愚」になる可能性が高い。」

「衆愚」には色々な捉え方があるが、これはリトアニア人の中で詭弁や感情論に誘導され、適切な判断能力がないと思っている人がいるということなのだろうか。それとも、皆が利己的な意思表示をするので、国や将来のためにならないということなのだろうか。

この回答に対する疑問をリトアニア人に聞いてみると、会社を経営するパーヴェルさん(26)は「情報がちゃんと開示されれば、市民はきちんと判断できる」と答えた。





今回の国民投票では、原発の建設によって電気代がいくらになるのか、放射能の影響はどうなのかなどが具体的に示されていなかった。原発を建設する利点と欠点がきちんと提示され議論にならなければ、適切な判断をすることは難しくなる。

つまりこの「衆愚になる可能性が高い」と答えた理由の一つには、「情報がきちんと開示されていない」という批判も含まれていると言うのだ。

リトアニア選挙管理委員会のポスター
「考えて、決めて、投票しよう」




「日本でも国民投票を!」
日本でも、法的拘束力を持たない諮問型の国民投票ならば、国会議員の過半数の賛成で行うことができる。しかし、日本では歴史上まだ一度も国民投票が行われたことがない。日本では国民投票をやらないのがフツウなのだ。この事実をリトアニア人に話すと「なんで!?」と驚かれる。その反応が僕にとって新鮮でとても面白かった。リトアニアは20年あまり前に独立してから既に11回も国民投票を行っている。憲法について、EUに加盟するか、そして原発について…「自分の国の大事な選択は自分たちで直接決める」これがフツウの国なのだ。ゲディミノ通りという、日本でいう表参道のようなオシャレな通りで、バイバという若い女性に話を聞いた。「政府は国民の声をただ聞こえているという状態ではなく、積極的に聞いて実行していかなければならない。そうしないと国民はその国を捨ててしまうかもしれないわ。」と話す。




投票の次の日、速報が発表された。最低投票率の50%を超え、新規建設反対が65%を占める結果となった。ホテルから見た駅前の様子や人は変わらない。でも人々の意識の中に「自分たちで原発についての方向性を決めた」という自負が芽生えているだろう。

ヴィルニス市 期日前投票所


日本ではどうか。「原発の方向性を私たちで決められているだろうか?」
日本で原発を動かしているのは政治家だ。しかし、事故が起きた時に被害を受けるのは政治家だけではない。誰のための原発か。誰のための政治家なのか。今まで通り政治家に任せっ放しではなく、リトアニアのように、国民が知識を得て、議論を重ねて、国民自らが決めて、そしてその責任を負う。この政治の原点に立ち返り、主権者である国民の直接投票で、原発の是非を決めるべきだと、僕は改めて強く思った。

街中で見つけた唯一のキャンペーン
賛成派のものはヴィルニス市内では見つけられなかった。


リトアニア「原発」国民投票
2012年10月14日
「私はリトアニア共和国における新たな原子力発電所の建設に賛成します」
投票率 52.58%
賛成  35.23%
反対  64.77%






「国民投票」というと、結果ばかりに注目が集まるが、その結果の裏には当然こういった一人ひとりが、いろいろな情報を吟味し、考え、議論をして、投票所に足を運んでいるのだ。



あれから4年。
リトアニアでは、まだ新しい原発を立てる計画は破棄されておらず、むしろ少しずつ進行している。2014年の政府合意で、中断していた計画が進行。2014年、国のエネルギーの約半分を担うガスの90%をロシアから輸入しており、それも他のEU諸国に比べて著しく高い値段で買わされている現状があり、リトアニアはロシアからの依存を断ち、自国でエネルギーをまかなえるようにするべきだという政府の方針からだ。現在、エストニア、ラトビア、ポーランドなどの近隣諸国と共同出資で開発を計画中。

それにしても日立は国民の65%が反対した原発を建てようとしていることに対して後ろめたい気持ちなどはないのだろうか。



追記: 10月28日

 【モスクワ共同】バルト3国の一つリトアニアの中央選管は23日、9日と23日の議会選(定数141)の結果、反原発を掲げる野党の農民・グリーン同盟が現在の1議席から54議席に大躍進し、第1党になったと発表した。
 リトアニアには日立製作所が事実上受注したビサギナス原発建設計画がある。だが2012年の国民投票で建設反対が6割を超え、14年には液化天然ガス基地を設けるなどエネルギー事情が大きく変わり計画は進んでいない。今回の議会選を受けて一層難しくなる可能性がある。
 農民・グリーン同盟は与党、社会民主党が中心となった政府の汚職や雇用政策を批判し、支持を集めた。

正直、これだけ劇的な変化が起きることは想像していなかったが、このようにきちんと民意が生かされるのはとても嬉しく思う。しかし、中日新聞以外はこのニュースを伝えていない気がするのだが、どなたか知っている人がいたら教えて欲しい。