2017年8月19日土曜日

「多数決」は「正しさ」や「民主主義」を担保するものではない。



「国民投票」「住民投票」について語るときに、「多数決」が問題に上がることがある。まず言えることは、民主主義においての決定は多数決によるものがほとんどである。
全員が一致するまで議論をする時間があれば、理想なのだが、どこかで区切って決めなければならないときに、一人一票で「多数決」以上に平等な決め方がないからである。


多数による決定は「正しさ」を伴うとは限らない。イギリスのEU離脱や大阪市の「特別区設置」が否決されたことも、それが正しかったかはわからない。ただその時に、過半数の票を獲得したのはEU離脱であり、特別区設置反対であった。

「多数決」は「正しさ」を担保するものではない。


「多数決」は「民主主義」を担保するものでもない。民主的に選ばれた議員の過半数が賛成であっても、国民を納得させることができないのであれば、もしくは国会での審議がきちんと行われなければ「多数決」であっても「民主主義」であるとは言えない。


「多数決」が「民意」であるとは言えない。「多数決」と言っても、どのようなルールで多数決を取るかによって、得られる結果(いわゆる民意)が変わってしまうからである。


国民投票は多数決を伴うが、その本質は国民が直接決定権を持つことにある。それにより、国民は情報を得て、議論、決定し、投票によって意見を表明し、そしてその結果に責任を持つようになる。

国民投票は多数決の結果ではなく、その前後が大切なのだ。

どのような多数決を採用するか、どのようなルールで運用するのか。他の国ではどんなテーマでどのように「国民投票」「住民投票」が活用されたのか。明日8月20日は国立でお話しさせていただきます。

http://www.oshibakentaro.com/2017/07/810.html

2017年8月6日日曜日

8月6日。せめて今日だけ原爆について考えたい。

せめて今日だけは原爆について考えたい。

72年前の今日。

世界で初めて、原子力爆弾が落とされた。
人類だけではなく、他の生きとし生けるもの全ての無差別な破壊。そして後年にも大きな影響を及ぼす後遺症。知れば知るほど、原爆の被害は2度とあって欲しくないと強く思う。


しかし驚くことに日本は100ヶ国以上が参加している核兵器の開発、保有、使用を禁じる核兵器禁止条約に賛同していない。日本に原爆を落としたアメリカに配慮して、である。アメリカに守ってもらうために、原爆を許してもいいのだろうか。

核の抑止力は、「打たれたら、打ち返す」という戦略である。

それでは、いつまでたっても原爆の脅威はなくならない。

「打たれても、打ち返さない。私たちは原爆は2度と使わない。」

そういう覚悟がなければ。



原爆は過去の問題ではない。
今の問題である。
そしてこれからの問題である。

世界には原爆が1万数千発もあると言われている。抑止力を超えて威嚇のためにも使われている。

争いや交渉に核兵器を持ち出すなんて、なんて視野が狭いのだろうか。地球は大きいけれど、お互いに影響し合う運命共同体で核兵器を使うなんて、ただでさえ危うい人類の寿命も縮めてしまうことになる。


そうは言っても、核平気のない世界を恐る人がいるのが現実である。
でもどこかで勇気を出して核兵器を手放さなければ、
どこかの誰かのスイッチで、私たちの未来が脅かされ続けることになる。

まずは自分から、日本から、原爆に頼らない未来を歩みたい。



橋爪文さんという14歳の時に広島で被爆された女性から何度か話を聞かせていただいて、彼女の存在が僕の「原爆」について考えさせてくれる。今日もまた改めて彼女の本を読もうと思う。


2017年8月3日木曜日

RYU-SEI の『ふたりでできるもん! だって天才だもん展』@仙台 8月9日まで開催中




友達のアーティスト RYU-SEI 君が、彼女とぼくとの絵を描いて送ってくれました。特徴と雰囲気が表れていますよね?突然のことでとても驚きましたし、本当に嬉しかったです。

彼の他の作品も見せてもらったのですが、どれも思わず見入ってしまうほど、精密で細やかな絵。描かれているありそうだけど、どこにもない、リアルと想像の間のような世界観もとても素敵。一度彼のブログも覗いてみてください。


RYU-SEI 君は、とても人気のアーティストで、いろんなところで展示をされているのですが、今日から8月9日まで『ふたりでできるもん! だって天才だもん展』を仙台の中本誠司現代美術館で開催中のようです。

一緒に展示される若い写真家さんも気になるんですが、ぼくは残念ながら行けないので、興味のある方、お近くの方、ぜひ足を運んでみてください。

RYU-SEI 君の描いてくれた絵、二人の宝物にします。本当にどうもありがとう。

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ふたりでできるもん!〜だって天才だもん展〜
8月3日 (木) ~9日 (水)11:00〜18:00

二人展。RYU-SEI(画家)白木ハスミ(写真家)のふたりによる展示です。入場無料

●RYU-SEIホームページ https://yonsen4000plus1.jimdo.com/

●白木ハスミホームページ http://hasumi-film.blogspot.jp/

●中本美術館近隣地図 http://www.seishi-nakamoto.com/museum/access/index.html

●交通アクセスについて http://www.seishi-nakamoto.com/museum/access/public/index.html
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2017年8月2日水曜日

「種子法廃止」で「日本の食」の根幹が揺らぐ





「種子法廃止」によって、種子の保存のために国が予算を出さなくなれば、種子が高騰し、食料の値段が上がる。さらに民間企業が種子に特許をかけ、その所有権を主張することになると、今度はその種子を使うためのロイヤリティー特許料も払わなければなり、さらに値段が上がることも考えられる。

モンサントなどの多国籍大企業が中小企業を買収し、種の独占が進み、種子の均一画一化が進んでしまうと、現在農家や企業に支えられている多様な種子も淘汰されることになる。

私たちの身体は、空気と水と食べ物で構成されていて、その食べ物がどのようにできているのかについて考えることは身体について考えること。そして、その身体をもって、思考し、行動していく。人生は食べ物でできていると言っても言い過ぎではないだろう。

さて、その食物の種子を企業に独占されるということは、私たちの人生をその企業に左右されてしまうということにもなる。

種子法廃止はすでに決まってしまっており、来年の4月には失効してしまう。専門家は、すぐには影響は出ないと言っているが、今後私たちはどのように生きていくべきなのだろうか。

「種を制するものは、世界を制する」という言葉もあるが、ぼくは制されたくもないし、制したくもない。

先日、栃木県、大田原市の水口農場という無農薬、自家採種で田んぼや畑をされている方のお家にお世話になった。ぼくはそういう農家を応援していく。あと、人参の種をもらって、早速庭に植えた。次の世代に残すために、ぼくはぼくの種を蒔く。