2018年3月28日水曜日

4月27日 国民投票勉強会「僕たちが未来を選択するために」


4月27日に東京・国立で「国民投票」についてのお話をさせていただくことになりました。2011年以来、ヨーロッパを中心に、国内外の国民投票、住民投票について調べてまいりました。

来週から、昨年「同性婚」の是非が国民投票で問われたオーストラリアで取材してまいります。そのレポートも普段の講演内容に加えてお話しさせていただきます。


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「僕たちが未来を選択するために〜今知ろう!国民投票のすべて〜」

昨今、憲法改正の是非だけではなく、そもそも国民投票をすべきかどうかについても賛否が分かれています。

世界では、憲法改正のみならず、原発建設、同性婚、国旗国歌の変更など2500件以上の国民投票が行われておりますが、日本ではまだ歴史上一度も行われたことがありません。

私はこの問題は非常に大きく、国民一人ひとりが政治に対して「決定権を持っている」と感じられない原因の一つではないかと考えています。

ここ数週間、森友・加計問題で政府や議員、官僚が批判に晒されていますが、言うまでもなく私たち国民が選んだ議員であり、官僚も国民です。

私が申し上げたいのは、現在の問題を作り出しているのは「彼ら(議員・官僚)」ではなく「私たち(国民)」です。彼らへの批判は当然ですが、もし今回の件で内閣総辞職しても、国民が変わらなければ、同じようなことが起こってしまうでしょう。

国民投票は、選挙と同じように一人一票持ちますが、政治家を選ぶのではなく、その事柄について国の方向性を決定します。この国民投票を通じて国民一人ひとりが「決定権を持っている」と実感する機会が、日本には必要なのではないかと思っております。

私個人的には自民党の改憲案には反対ですが、何れにしても現在の憲法は、国民投票を経ずに決定されたものです。施行から70年余り経ちましたが、改めて議論を重ねた上で、国民投票をすることで、憲法を変えるにせよ、変えないにせよ、真に私たち国民が選んだ憲法と言えるのではないでしょうか。


私が見てきたイギリス、スイス、スコットランド、リトアニア、アイルランドなどでは、どのような方向にせよ国民自身が議論して決めたという事実と実感があります。だから、その後も議論は続いています。なぜなら国民が「決定権を持っている」ということを自覚しているからです。

例えば、日本では国民投票を行わず、9条は守られるかもしれません。しかし、憲法への国民の無関心は変わらず、国民も変わらないでしょう。逆に国民投票が行われたらどうでしょうか。仮に9条が変わったとしても、国民の憲法への理解と議論が進み、関心は高まり、「決定権を持っている」と気づいた国民は変わります。

国民の無関心を嘆いていても仕方ありません。政治やその他の問題にも関心を持つためには、国民がまず自分の「持っている決定権」に気づき、実感する必要があるのです。普段の選挙で「決定権を持っている」ことに気づいている人は多くいるでしょう。しかし、実感している人はどれほどいるでしょうか。国民投票は「決定権を持っている」こと、つまり「国民主権」「民主主義」を実感するために非常に有効な手段なのです。

実際にスコットランドでは、独立するために住民投票を仕掛けた「スコットランド国民党」ですが、結果は反対が多数で惜敗。しかし次の総選挙では、スコットランドで第1党だった労働党から議席を奪い、59議席中6議席から56議席も占めるほどになりました。

国民投票はその結果だけが注目されがちですが、決定権を持つことで、情報や議論を見聞きし、時に参加することで政治への関心を高め、国民を変える力を持っているのです。

この学習会では「国民投票とは何か」から「海外の事例から学ぶ国民投票の表と裏」「日本で行われる国民投票への懸念と希望」などについて一から学び、一緒に考えていきます。

日時:2018年4月27日(金)19:30〜21:30

会場:国立市公民館 講座室

参加費:1000円

申し込み:こちらのグーグルフォームよりお願いいたします

■大芝健太郎プロフィール
ジャーナリスト
2011年以降、国内外の住民投票・国民投票などの直接民主主義を取材中。
ドイツ(ベルリン・シェーナウ)、スイス、リトアニア、ブルガリア、スコットランド、イギリスなどの、「原発」や「独立」などの欧州を中心に重要な国民投票を現地からレポートしている。
東京新聞、夕刊フジ、BS11 weekly news ONZE、デモクラTV、
冊子『Referendum』 comeya books など。